太陽がいっぱい
2007年 06月 01日
子供の頃、洋画好きだった母親に何回も聞かされた話。オレは適当に聞き流していたのだが、ある時にテレビで見て衝撃を受けた。
卑しい出の青年リプリーと金持ちの放蕩息子フィリップ。リプリーはフィリップの父親から依頼されて、彼をアメリカに連れ戻そうとするが、あしらわれて使い走りにされてしまう。
エスカレートする悪ふざけがリプリーを完全犯罪へとかりたてる。
海の上で殺人をおかし、港に戻ったリプリーを見て老人が、
『罰当たりめ』
と呟いたのが印象的だ。
二度目の殺人。サイン、パスポートの偽造、フィリップの恋人まで手に入れたリプリー。
物悲しいラスト。
鮮烈な海の青と、建物やヨットの白のコントラストが、美しい映像作品でもある。
見て損のない映画だよ。