日本の音楽がダメになった訳
2013年 03月 17日
おはようごさいます。
話題:日本の音楽がダメになった訳
上記の話は、握手券などもあるだろうが、キャバクラでいくら使ったかで、気に入った女を店の上位ランクに食い込ませるとか、金持ちの遊びをアイドルオタクにやらせている訳だな。
アホらしい。
秋元さんは、『万策尽きた』と言ったらしい。
昔のヒットソングとは、それこそ道ばたのイヌでさえ歌えるほどに、大げさだが、街中に流れていた。『青い三角定規』が頭に浮かんだ。いい例だろう。
AKBを責めるつもりはないけど、乃木坂48が、『売春婦』と、苦笑せざるえないが、言われたのは頷ける。
だって曲を売ってないもの。握手券を売っているようなもの。
女の子の手は柔らかい。オレも握手したい。
が、CDは聴くもので、ジャケットも含めて宝物だった時代ではないようだ。いつ頃からこうなったか。ミリオンヒットが大量生産された90年代。小室哲哉の権勢華やかなりし頃だ。
ヒットソングの大量生産が可能になったのは、
『パソコンの高性能化』
が原因。
1980年代にシンクラビア、フェアライトと呼ばれた音楽制作用巨大コンピューターは、値段2000万円からの受注生産で、大学や研究所が顧客だった記憶がある。高級スポーツカー並みの値段。渋谷にあったシンクラビアスタジオは経営難ですぐにたたまれたとか。
録音した演奏を、切り貼り編集して曲にするコンピューター。
小室哲哉さんも坂本龍一さんもレンタルで使っていた。
これが市販パソコンを使ったプロツールズシステムの登場で数百万まで落ち、普及しだしたのが小室ブームの90年代半ばから後半。作曲家がいれば、システムを使えるエンジニアと、ギターと、可愛い女の子ボーカル、(重要!)さえいればヒットソングが連発出来て、人件費も最低限までおさえれる、『型』が出来上がった。
昔の音楽番組を見れば、ああっ、涙が出そうなぐらい。フルオーケストラにフルバンド!。人数分のギャラでもいくらかかるんでしょうか???。
動かすスタッフだって半端じゃないよ。
そんな訳で、いまや10万ぐらいのノートパソコンにちょっとしたソフトが入っていれば、相当なクオリティの曲が作れてしまうんです。
但し、ここで言う、『相当なクオリティ』にも問題があります。
小室ブームの頃に、お手軽に生産されたミリオンヒットに、『聴き手』が馴らされてしまった。
1970年代に、『作曲家』の肩書きを持った人が、認められて、お金を使って、やっとレコーディングした凝りに凝った作品、それこそ、『道ばたのイヌでさえ歌えるほど』のクオリティを聴き手が求めなくなった。
どちらもカッコいいし、時代を彩るヒットソングではあるんですよ。
けど、良い曲も埋もれてしまうぐらいに、大量に、速やかに、作れる時代になってしまった。
一休みしましょう。
....、
は~、続けますか。
そこにきて、致命的だったのは、
『ネットの普及』
です。
流通がいらなくなった。レコード会社がプレスして問屋がレコード屋さんに運ぶ手間が消えたのです。
MP3の登場。
簡単にコピーでき、データとして軽く誰でも扱える。
エイベックスなんかは敏感に反応してましたね。コピーコントロールCDはムダな足掻きですよ!。
まとめると、
1)音楽制作が安価になった。
2)小室ブームで凝った曲が廃れた。
3)流通が無くなりコピーも簡単になった。
全部の根源にあるのはパソコンの高性能化です。
だいたい、『にんじゃりばんばん』って何だよw。
そりゃ好みの問題さ。けどさ、ヒットソングってのは、思わず口ずさんで、思い出を蘇らせたりとか、明日の活力とかさ、そんな些細な幸せのお手伝いでしょ。
ヒットソングって、いい曲って事だろ。
了。