誰もが憧れから楽器を手にして己を表現する為に努力する。
それが金もうけと結びつくと欲に取り込まれておかしくなっていく。
おはようございます。
話題:TM NETWORKの復活
オレが高校生の頃、TM NETWORKは女の子のもので、男が聴いてるとバカにされた。
軽薄なダンスミュージック。プログレやハードロックに影響されつつも、ユーロビートの全盛期に彼らが世に出る手段としてそれを選んだのは陶然。
数年後に小室哲哉さんが帝国を築いて個人資産100億を集めるまでになるとは誰も想像しない。
....、
まず、すべての作品に言えるのは、小室さんのアレンジセンスと機材の使い方が革命的であった事。木根尚登さんのバラードがアルバム全体をひきしめている事。宇都宮隆さんの透明感のある声がメロディを支えている事。小室みつ子、(西門加里)さんの歌詞がある事。
humansystem
1. Children of the New Century
2. Kiss You(More Rock)
3. Be Together
4. Human System
5. Telephone Line
6. Leprechaun Christmas
7. Fallin’ Angel
8. Resistance
9. Come Back to Asia
10. Dawn Valley(インストゥルメンタル)
11. This Night
洪水のようなシーケンスから始まる『Children of the New Century』からUKロック『Kiss You』、ポップな『Be Together』から後のバラードの原型ともなる『Human System』。シングル、『Resistance』。中だるみしない最後までリスナーを飽きさせない構成になっている。ブレイクしたノリにノッっている時期のアルバム。
Self Control
1. Bang The Gong(Fanks Bang The Gongのテーマ)
2. Maria Club(百億の夜とクレオパトラの孤独)
3. Don’t Let Me Cry(一千一秒物語)
4. Self Control(方舟に曳かれて)
5. All-Right All-Night(No Tears No Blood)
6. Fighting(君のファイティング)
7. Time Passed Me By(夜の芝生)
8. Spanish Blue(遥か君を離れて)
9. FOOL ON THE PLANET(青く揺れる惑星に立って)
10. Here,There & Everywhere(冬の神話)
こちらはブレイク直前の作品で時はバブルの全盛期。『Maria Club』なんかは博多のディスコからの依頼で作ったようで、建物は無いがマリアストリートと通りの名前だけ残っているとか。詞が秀逸なアルバムでもある。『FOOL ON THE PLANET』の歌詞は今聴いてもスゴイできだと思う。けっきょく小室みつ子さんのマジックがなかったらTM NETWORKはありえなかった。
CAROL-A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991-
1. A Day In The Girl’s Life(永遠の一瞬)
2. Carol(Carol’s Theme 1)
3. Chase In Labyrinth(闇のラビリンス)
4. Gia Corm Fillippo Dia(Devil’s Carnival)
5. Come On Everybody
6. Beyond The Time(エクスパンディッド・ヴァージョン)
7. Seven Days War(フォー・ピーシーズ・バンド・ミックス)
8. You’re The Best
9. Winter Comes Around(冬の一日)
10. In The Forest(君の声が聞こえる)
11. Carol(Carol’s Theme 2)
12. Just One Victory(たったひとつの勝利)
13. Still Love Her(失われた風景)
文句無しに傑作アルバム。初期の活動の集大成として総合芸術として完成させた作品。曲がストーリー仕立てになって進むのは70年代のプログレッシブロックへのオマージュだろう。ドラマ、映画、舞台、アニメ、小説、ファミコンのゲームにまで進出していた時期。氏がキース・エマーソンとの対談でこの作品について語ったがサラりとかわされていたのはご愛嬌。
と、並べてみましたが、TM NETWORKを今から知るならばと思って挙げた3枚のアルバムです。
....、
小室哲哉さんは悪い事をしました。
でも、日本の音楽シーンに多くの影響を与えたのも事実です。人生が晩年に差し掛かっていますが、あと10年活動したら、まだ可能性のあるアーティストだと思います。
過去の作品を超えるようなアルバムを待ち望んでいます。
もう一度光の中に立ってもらいたい。