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渇き...、

音楽サイトに登録しませんかってメールがまた着ました。

頻繁だね。

嬉しいけど、ネット内のミュージシャンも品薄なんかな。

おはようございます。


話題:渇き...、


また渇きを感じている。

作曲したい。

オペラの歌唱力を持ったボーカル。

高速で突き抜けるような、80年代からタイムスリップしてきたようなギター。

クラシック音楽の教養を持つピアニスト。

ストリングスセクションの導入。

そして、重厚なリズム隊。

....、

難しいな。あくまでイメージだけど。

クラシックの優雅さとメタルの激しさを取り込んだナンバーが欲しい。

クリス・インテリペリ、トニ−・マカパイン、etc etc。他にもマーク・ボールズのバンドとか、昔のポール・ギルバートなんかを聴き返している。キーボードを大胆にフューチャ−したロイヤルハント、シンフォニーXも良いかもしれない。けど、オレの趣味ではない。

言わせていただければネオクラシカルとは、世界中でイングヴェイただ独りだ。

ハロウィンを進化させたエックスの名曲、『サイレントジェラシー』をアナライズしたら、その緻密さ以上に、曲がコンパクトにまとまってるのに驚かされた。商業音楽のコマシャール的なところも満たしている。

つくづく思う。やはり大切なのはメロディだって事。

さいきん手に入れたアルバムで、オレのやりたい音に近いのは、『ティアナノーグ』さんだけ。

考えろ、

the end of eternity

ならば同次元か、あるいは超える事も可能な筈だ。

オレはまだ終わらない。
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by end_of_eternity | 2007-01-31 10:20 | Comments(2)

信州上田/蕎麦/刀屋

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池波正太郎さんのエッセイに登場する、『刀屋』って蕎麦屋。信州上田の街中にあります。

今回はなにげに遠出したくなって、久しぶりに松本へ。

ホテルに入ろうとしたけど、やっぱ一人旅の醍醐味は車中泊にあると思ってるオレは、無謀にも真冬の長野で野宿。....。これはマズかったね。

朝寒くて起きた。

歯を、がち、がち、いわせながら、松本駅前の桜井甘精堂へ。

栗羊かんを手に上田に戻る。

ちょうどお昼前ぐらいに到着。

d0005683_19364153.jpg


超大盛り!!。

だけど、ちゃんと取れるように盛り付けてある。

頼むと気風の好い女将さんが話しかけてきた。気さくだけど、しつこくない。開店と同時に混みだし、若い娘さんと日常会話をしながら、店を切り盛りしてゆく。

陽気で庶民的。

池波さんは、こんな、『雰囲気』を愛したんだろうな。

蕎麦もなかなかだった。また行こうっと!!!。
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by end_of_eternity | 2007-01-29 19:54 | Comments(0)

スノーボード/その2

平日のハンターマウンテンはいいね!。

でもね、那須塩原は手軽なんだけど、いつ行っても雪質が悪い。

アイスバーンの上に人工雪のパウダーがのってるだけって感じ。

しかも、ゲレンデに向かって常に風が吹き上げてるから、それが舞い上がってキレイはキレイなんだけど、寒いし、強風ならば視界が狭まるし。

転ぶと痛いし。

なるべく早めに行って、5時間券でめいいっぱい滑って、2時前には帰っちゃう。1人で行くとゴンドラとか待たずに乗れるしね。

....、

帰り道に、ある名馬の名前にあやかった定食屋があって、これはそこの名物ラーメン。

カツラーメンだってw)。


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受験生にオススメ!。
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by end_of_eternity | 2007-01-28 00:04 | Comments(4)

スノーボード

いや〜っ、またしても虫歯を放っておいたら、あやうく歯医者から放逐されるところでした(汗!!。

次にこの内容を書く時に、

オワタ\(^o^)/\(^o^)/

と、ならないように、気を付けます。かなりキツク怒られましたから。


話題:スノーボード


シーズンまっただ中ですね。

仕事を終えてそのまま関越でいざ新潟へ。

ぶりざ〜ど、ぶりざ〜ど!。

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やっぱ近場で那須塩原にすれば良かった。そうそう、以前に、ハンターマウンテンのゴンドラで一緒になった、おそらく練馬あたりの土地成り金のバカ孫が、

『西海岸はまだなんだよね』

『それじゃニューヨークとかワシントンとかはまだなの。それよか、就職どうすんの』

『銀行だね。でも、地方行くのはやだな。秋田に就職した先輩が、遊ぶとこ無いって言ってたよ。とりあえずメガバンクかな』

『やっぱ中小企業はやだよな』

わざとまわりに聞こえるように言ってるの。

死ねばいいのに思いました。大泉のあたりなんて、裏手にまわれば畑がいっぱいじゃねえかよ!。

それにしても新潟はふかふかの雪で、春が専門のオレは寒さには弱いんだけど、楽しく滑れました。田代のロープウェーを降りた最初の上級コースが好きで、気分がのった時は最終のゴンドラまで楽しんで帰ります。

樹林に積もった雪景色が綺麗でね。

今度写真でお見せしますね!。

滑りはね、まだまだ改善の余地があるね。傾斜がキツクなるとお尻がひけてしいます。そうすると板が安定しない。

たぶん、無駄なターンを、無理にしようと思ってるんですね。

もっと重心を捉えてスムーズな滑りをしないと。

ビデオを買おうかな。

それとイメージトレーニング。ちょっとづつ成長はしてますけどね。どうにうも楽器の演奏とスポーツ全般は自信無いな。トホホ....、

金を使わない料理は自信あるんだけどね。

サラスパ↓↓↓。

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またね。
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by end_of_eternity | 2007-01-25 00:10 | Comments(0)

ある朝

仕事が早く終わったので、ネットカフェで一休みしてます。

まだ朝の6時。

あるラジオ局のコンテストの応募用紙をプリントしに寄ったのです。

うちはマックなので、エクセルとかワードが使えないんです。

使う方法もあるみたいけど、めんどくさい。

....、

テクノロジーは毎日進化していますよね。

秋葉原にドラム音源を見に行ってビックリした。今じゃサンプラーなんて時代遅れで、パソコンにソフトシンセつっこんで、内部で録音を終わらせてしまう。

それと、新しいパソコンも欲しいな。

さて、

街が目覚める前の、蒼い大気の底を、ゆっくりとドライブして帰りますか!。
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by end_of_eternity | 2007-01-22 06:05 | Comments(2)

yo3と語る

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やっと携帯を買い替えました。

秋葉原で。赤はオレにとって冒険だね。シャアだ、シャア。

おはようございます。


話題:yo3と語る


何を話したかは正直、あんまり覚えていないから、多分どうでもいいような事ばかりだったんだろう。

ただ、彼はある目的があって、まわりからは無軌道に思われるけど、本人は悩みとか、思い通りにならない憤りなんかもきっとあって、言うならば、『青年』そのものに見えた。

ゲーテの格言の一節を思い出す。


少年は反抗的

青年はきょう慢

大人になっては実行に励み

晩年は気軽で気まぐれ


.....、

20代はおもいきりふんぞり返っていいと思う。

一度きりの人生だから、好きにやるのも、堅実にやるものも、その人の自由。

だな。

やっぱかっこいいよキミは!。
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by end_of_eternity | 2007-01-14 16:41 | Comments(3)

yo3との再会、その1&Pilot Fish

夜勤明けにyo3と再会しました。

しかもオレ達、直前まで正確な時間と場所を、決めていなかった!。

お互いに相手からのリアクションを待っているんですねェ~。


ビバB型(滝涙!!。


某駅で合流し、まずは某大学の近くの某店へ餃子を食べに行きました。yo3はかなりハラペコだったらしく、多めに頼んだ餃子をすっかり食べてくれた。

・・・・、カッケエ!。

その後は上野駅までドライブ。ついでに渋谷駅まで着いて行っちまった。そのまま池袋駅で下りて、別の友人と会うつもりだったのですが、気が変わった。

新宿の南口にぶらっと行くと、あら、カッコイイ殿方がいらっしゃるじゃない!。

↓↓↓。


Pilot Fish


無料配布していたサンプルをゲット。

アジカンとか、『和風のロック』が好きな人は聴いてみれば!。

それにしても楽しい一日だった。

yo3アリガトウ!。



追記:それと、下手な小説もアップしておいたので、お暇な人はどうぞ。もういっちょ、Saifa氏のブログをリンクに追加しました。エロい過激な表現もございますんで、自己責任で覗いて下さい!。
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by end_of_eternity | 2007-01-13 17:43 | Comments(0)

虎目哀唄/小説/続,蒼龍苦界

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虎 目 哀 唄





 そいつは、闇の中で、蠢いていた。
 咽の渇き。餓え。生き延びれるかどうかも分からずに、ひたすら激しい揺れに耐えながら。
 狭くて小さな箱にうずくまり、
 『おのれ、人間め....、』
 繰り返し独白しながら、脱出のチャンスを待っていたのである。


 新宿西口のバービルにあるビリヤード場では、風間が8番のボールと睨み合っていた。手玉との間には嫌らしい9番が残っている。順々に入れなくてはいけない。
 『Get!』
 マッセで勝負に出た。
 が、弧を描いた手玉は8番を落すも、勢い余って反対の暗い穴の中へ。落胆した。和季は、手玉をルールに従い好きな場所に配置し、無表情で8番、9番を確実に落す。
 6連敗なのである。
 しかも、和季がビリヤードをやるのは、これが初めてだ。
 『正直に言え、何処かでやった事あんだろ』
 風間は自称、『新宿No1ハスラー』。納得いかない。が、山奥から出た事がなかった和季がビリヤードなどやった事がないのは明白だ。キューを叩き付けるふりを見せるが、そこは年上のプライドであり、ストッカーに戻すとイスに腰掛けてタバコをふかした。
 『ラッキーストライク。アン、ラッキーストライクだな』
 空になったパッケージを握って潰す。
 藤老人は行き着けのパブ、『ちゃちゃまる』で、ぞっこんのママに今夜も熱をあげている。
 風間は待ち時間を、上の階にあるビリヤード場で和季に、
 『ゆっくりと、教えながら....』
 過ごすつもりが大間違いだった。
 和季は、簡単なルール説明とチョークの使い方、それと実際のショットを数回見せただけで模倣し、数学的なクッションの理屈まで使い風間をやり込めた。
 携帯電話が鳴る。藤老人だ。今夜は店が込んでるから帰ると言う。
 風間が扉から出るのを見届けてから和季は、3つの玉を先きほどと同様に配置し、同じく風間が見せたように台に腰掛けて、
 『Get....』
 マッセをキメたのである。
 ボルトを外しキューを2つに別けて特注ケースに納める。中は二重構造になっていて、保護材の裏には正宗が仕込まれている。風間のアイデアだ。
 表に出ると店員がベンツを回してくれていた。
 扉が開く。
 上機嫌の藤老人に連れ添って、なるほど風間がいつも言っているように、大柄な年増女が現れた。
 老人が言うには、
 『込んでる時は、店も他の客の相手をしなくてはならないのだから、ころ合いを見て席を立つんだ。そうすれば次に行った時に、良くしてもらえる』
 だそうだ。
 和季は老人、藤庄吉のボディガードとして、住み込みをさせてもらっている。まさに、現代の剣客として、風人車に草鞋を脱いだ事になる。
 北一輝も山王会も、鳴りをひそめて一ヶ月。
 正宗の血曇りも消えた。
 終電前の駅周辺は人でごったがえしている。甲州街道からウィンズの前を通り過ぎ、左折して新宿通りをアルタ前へ。歌舞伎町の入口で藤老人と降りる。
 コマ劇場の前の広場を藤老人が行くと、黒服達が次々会釈して、
 『お疲れさまです』
 と言う。
 中年の黒服が訝し気な目で和季を見る。噂はすでに界隈にひろまっていた。風人車に、『やっとう使い』の凄腕がいて、そいつは若い男らしいと。
 が、和季は誰が見ても、上背が高いだけの優男であり、にわかに信じられない。
 コマ劇場の突き当たりを曲がって鉤の手に進むと、ホテル街のバッティングセンターの路地で、赤茶げた髪のホスト達が、うずくまる男を袋だたきにしていた。
 路上の喧嘩では、倒れたところを踏み付けられるのが、一番怖い。
 特に腹と頭。
 近づきながら和季は眉をひそめる。
 男は、身体をひねって腹を踏み付けようとする足を、腕で払った。倒れながらも、軽い蹴りは受け、重い蹴りは避けている。
 藤老人が声をかけるとホスト達が次第を話す。
 『こいつが自分達のエリアで、キャッチをしていたので、身体で分からせていた』
 だそうだ。
 老人はホスト達をなだめて散らした。
 男も、大した怪我はなく、服のホコリをはらって一礼する。
 立上がると和季よりも頭半分大きい。カミソリで切ったような、開いてるのがどうか分からないような目が、柔和なラインを描いて破顔する。
 去って行く男の背中には、鍛えられた筋肉が塊になって、スーツを押し上げていた。
 『あいつはわざと殴らてたな』
 と、老人がつぶやく。和季は、問いには答えなかったが男が、倒れても急所を外しながら、個々の蹴り足を捌いていたのは確かだった。


 藤老人は本家の親分さん達と一緒に京都に一週間ほど出向いていた。毎年の恒例だそうだ。祇園で遊ぶのである。新顔の同席はまずいとかで、雷島がついて行った。
 留守居の風間は若いのを連れて表回りに出ている。
 事務所は電話番と和季のみ。
 封建社会のルールは四角四面であり、和季はあくまでも、『客人』扱いなので、老人がいない時は失業してしまう。
 携帯にメールが入る。琴乃に無理矢理持たされた。専用だ。事務所にいるむねを返信すると、すぐに行くから待っていろとメールが返って着た。
 数分後に、寝不足で荒れた肌で、不機嫌そうな琴乃が顔を出した。
 事務所系列のキャバクラにヘルプに行った帰りだそうだ。
 連れ立って昼間の新宿を歩く。新大久保の韓国料理店で食事をすませた。マイルドなキムチの味に慣れた日本人は、本場のキムチの辛さを初めて味わうと戸惑う。
 『美味しい?』
 和季は黙って頷く。
 食べ方は育ちを表わす。対照的だ。座敷に、立てひざでタバコを吸いながらの琴乃に対し、あぐらをかいて背筋を伸ばしたまま崩れない和季は禅を組んでるようだ。
 隣の席に居合わせたカップルの男が、しきりにこちらを見る。
 話しかけられた。
 つい先日、袋だたきにあっていたホスト。
 『あの時は助かったよ。オレ、シゲフミってんだ。加藤重文。2丁目のグラスムーンって店で、ホストやってる。こっちはドン・ウェン』
 中国人。連れの女、いや少女は、姓から察するに、上海あたりの生まれ。
 琴乃が話を切り返した。
 『グラスムーン行った事あるよ。ペガサスビルの4階でしょ』
 『ありがとうございます。キャッチしながら歌舞伎町の方まで行ってさ、逃げればいいと思ってたら、あいつら仲間呼びやがって、お陰であのざまだ』
 加藤は仕事柄か笑顔を巧みに使う。それと気の利いた甘言。取り分け整った目鼻立ちといった程でもないが、山林を吹き抜ける風のような、さっぱりした気風を感じられた。
 和季と目が合うと、ドン・ウェン、中国人の少女が恥ずかしそうに顔をそらした。
 小さな顔に豊かな黒髪、キメの細かい肌。
 流民/りゅうまん。新宿にいれば中国人は避けて通れない。彼らは白手起家、『ぱいじょうちーじゃー』を合い言葉に、世界各国に飛び散っている華僑のはみ出し者なのだ。実際に土地を所有しているのは韓国人達で、歌舞伎町の中国人は使い走りに過ぎない。
 他にもブラジル、コロンビア、ロシア。
 店の前で琴乃と別れる。早く寝たいと言う。夕方には起きてまた店に行かなくてならないらしい。少女も語学学校とかで、新大久保の駅の方へ消えて行った。
 加藤が、ひゅ〜っ、口笛を吹きながら、
 『あんたモテるねぇ。眠いのを我慢して、あんな色っぽいネエちゃんが逢いに来るなんて』
 と、冷やかすが、和季は反応しない。毅然としている。背中のケースの事を尋ねると、ビリヤードのキューだと言うので、
 『オレは新宿のポール・ニューマンって呼ばれているんだ。No1だぜ』
 No1の多い街だ。
 その後、歌舞伎町のビリヤード場で、加藤が惨敗したのは言う間でもない。
 まだ夕方の5時。
 加藤は7時までは暇だし、老人がいない時の和季は、手持ち無沙汰だ。
 2人は連れ立って東口の東海銀行の裏手にあるバーへ。加藤はビール。和季はよほど口に合ったらしく、タンカレーをグラスで頼んだ。
 『ジンをストレートで飲むヤツ初めて見たよ』
 松ヤニである。
 その時、表にパトカーのサイレンが鳴り響く。
 騒がしい。
 それがこの街だ。
 が、加藤が長い髪をかきあげながら、ピルスナーを口にすると、店内の様子が一変しはじめた。電話を受けた店長が表に駆け出して、客を入れたままシャッターを下ろしてしまった。
 週末のかきいれ時だから店内は混みだしている。
 表から悲鳴が聞こえた。
 液晶テレビがMTVからNHKに切り替わる。
 驚愕した。
 銃を構える警官達。
 ジェラルミンの盾と紺色の制服の間を、なにか巨大な生き物が横切った。


 そいつは解放されたのだ。
 時間を少し遡る。
 靖国通りの交差点を右折しようと、トラックがオーバースピードで飛び込んだところに、直進する別の大きなトラックが衝突して、荷台を潰して乗り上げた。悪運に悪運が続いた。木箱は粉々だし、そいつが収まっていた檻自体がねじ曲がり、頭が通るだけの余裕が出来た。
 すり抜ける。
 トラックの荷台は既に衝撃で壊れていた。
 自由になったのだ。
 あとはこっちのもの。
 足の裏が感じるのは岩よりも感触が無い無機質な平面。そして視界も平面。それら景色の中に、見た事も無い布を纏った人間達が闊歩している。
 こちらを見て驚き表情を浮かべる人間。
 苛ついた。
 背中を向けていたOLの首筋に襲い掛かる。鼻の頭に皺をよせて。頚椎は簡単にへし折れる。悲鳴が聞こえた。耳障り。
 血の味がする。
 前足で押さえ付けて布を払い、腹を食いやぶって顔を突っ込んだ。
 『飢えだ。餓え....、』
 先ずはそれを満たさなければならない。
 一心不乱に血を啜っては、肉をむさぼり食うを繰り返した。ふと、横を見ると、透明な平面に自分の姿が映ったではないか。
 川面の反射以外で自らを初めて見た。体毛に黒い模様が濃く走っている。
 血にまみれた顔は、密林の狩人、地元の人々が、
 『悪魔』
 と呼ぶにふさわしかった。
 咆哮する。そいつは遠くネパールの山林で捕らえられ、世田谷のある資産家の屋敷に届けられる途中の、『虎』、ベンガル虎であった。東京湾で水揚げされた後、都合で倉庫に数日間放っておかれた。
 筆者も熊を飼っている金持ちを2人知っている。
 成り金趣味の一つ。
 自己顕示だ。
 話を戻す。猛獣が人を襲う話は多々あるが、本来はそうではない。人間が知恵や衆に頼んで、最終的には報復されるの事を、彼らはDNAに深く刻んでいた。
 そして、この虎は成人したオスで、好んで人など襲う訳がないのである。
 恐れおののく群集をかき分けて、虎は新宿駅方面へと歩いた。三丁目の地下鉄入口が混雑してたせいだ。人を避けようとして逆に、人の集まる方へと向かってしまった。
 前足の一薙ぎで、子供の首が文字通り叩き落され、母親が絶叫を上げた。
 悲鳴、初めて見る多くの人間達、異臭、全てが、神経を逆撫でして苛つかせた。
 虎は俊敏に動き回り手当りしだいに惨殺を繰り返す。後ろ足で立上がり、ネコがネズミを弄ぶ光景を、そのまんま、『人間を』に置き換えれる。
 全身を切り刻まれてサラリーマンが息絶える。爪など研ぎすまされたナイフそのもの。
 10分もすると通報を受けたパトカーが到着する。が、警官は車から降りようともしない。機動隊やヘリコプターが出動し、テレビ局が到着する頃には犠牲者も7人にのぼった。
 虎が、駅ビルの駐車場に逃げ込んだ時にやっと、バーにいた和季達に知らされたのである。
 

 店内の液晶テレビを見ていた加藤が、画面右上の時計に目をやる。6時35分。携帯電話を取り出す。が、電波の状態が悪いらしくて繋がらない。
 加藤の、細い目が半分開かれて、瞳の底が鋭く青く光った。
 『ドン・ウェン』
 店長をどう喝し、厨房の裏から出て行く。
 和季もそれに続く。
 『来るな』
 怒鳴っても和季の顔に変化は無い。
 舌打ちしながら加藤が説明を始めた。
 『ドン・ウェンの学校ってのが恵比須にある。インチキだ。学生ビザがおりるだけで、実際は飲み屋とかヘルスとかで働かされる。だけどあいつは日本語が覚えたくて、本当に通ってるんだ。店は歌舞伎町だから、この時間はちょうど駅の中にいると思う。だから、携帯が繋がらないんだ』
 東口まで行くと駅の出口に人が殺到していた。
 本能むき出しで、倒れた人を踏み付けて、我先にと逃げまどう人々。
 ショーウィンドウを叩き割ってそこからも這い出す。
 この状況では虎よりも人間の方が恐ろしい。右往左往する機動隊や警官の合間に、人々が群れをなして駆け寄る。救助に出た警官が、逆に同僚に助けられる様子を、カメラに納めるテレビマン。
 全部が阿鼻叫喚の地獄絵に飲み込まれた。
 脆い。
 和季の目にはそうとしか見えない。
 人間が尊厳と誇りを持っていられるのは、人間社会のルール、『ご都合』の中でのみ。
 加藤は人の流れを掻き分け、器用に前進して行く。今の加藤は、路でうずくまっていた加藤でも、韓国料理店で陽気に話をしていた加藤でも、そのどちらでもない。人々の脱出はほぼ収まったが、2人が建物の中に入ると、映画さながらの暴動の後らしく、あらゆる物が散乱していた。
 倒れていた中年女性を介抱して表に出してやる。
 幸いに無傷だ。こんな時は動かずにいた方が良い場合もある。
 視界のすみで何かが動いた。
 いる。
 和季がキューのケースに手をかけたと同時に、靴屋から虎が飛び出して、飛躍してエスカレーターの方へと消える。
 血が軌跡を描いていた。事故の際に怪我をしたらしい。
 まさに、
 『手負いの虎....、』
 凶暴で危険な状態。
 加藤はひるまずに、虎を追ってエスカレーターを昇った。本人と連絡が取れない以上は、守る対象よりも、危機そのものを見張ろうと判断した。
 和季は目を見張る。
 他の人間とは真逆の行動をとっているのだ。
 2階、3階、4階.....、
 飲食店が集まった最上階から階段を使って屋上へ。最後の扉は外開きである。表から錠はかからない。虎の膂力では無いのと同じだ。
 加藤の後を追って和季も表に出た。
 埃が舞っている。
 風が強い。上空に待機しているヘリコプターからは、警察の狙撃班がライフルを構えているが、これでは確実にしとめるのは無理だ。
 背後にはテニスコート。
 奥には逃げて、追い詰められた人々が、一塊になっていた。
 最悪だ。塊の中には見知った顔、上海からの出稼ぎの少女、ドン・ウェンがいた。
 そして正面には、全身の毛を逆立てて威嚇する、金色の虎がいる。
 虎と向き合った。
 見れば毛は荒れ放題でけば立ち、ろっ骨はげっそりと浮き出た不様な姿だった。顔には付着した犠牲者達の返り血。左脇腹には深々と肉が見えるほどの裂傷。
 爛々と輝く、『黄色の目』が狂気を蓄えている。
 空腹が神経を高ぶらせいるのだ。
 餓え、手負い、環境の激変が、虎を狩人から、殺戮の獣に変ぼうさせていた。
 虎は食物連鎖の頂点に立つ。
 中でもベンガル虎はシベリア虎に次いで大きい。
 手をだし倦んでいる加藤を和季が制止し、キューケースの底から正宗を取り出す。
 正眼に構えた。
 5年くらい前、日光市の小百、(こびゃく/旧今市市)で一度度胸づけに、熊を斬った。父親の指事だ。初めての殺生だった。和季の今までの人生はもっぱらこんな事に費やされた。
 大きく息を吸う。
 虎が、和季に気をとられた隙を見て、ドン・ウェンが無闇に駆け出す。
 助けを求めた。加藤に。
 豁然。
 きびすを返した虎が襲い掛かろうと、竿立ちになった時、ドスン、と鈍い音がした。そして、子牛ほどもある身体が、宙に浮いたではないか。体長は3メートル。体重は、痩せてたとしても、およそ250キロ。
 加藤だ。
 完璧な踏み込みと同時に型を作り、肩から虎を突き上げた。まるで足場が縮んだような早業で。後に語るが武士道の裏技と呼ばれる体術、『武甲流』の見返し打ちという型らしい。空中ではいくら俊敏な虎でも身動きをとれない。和季がこの好機を逃す筈もなく、電光石火のスピードで飛来した正宗は、虎の首に根元まで突き刺さり、絶命せしめた。
 こっちはこっちで刀を投げたのである。
 少女を脇に抱き寄せ、脱力した加藤が虎を見下ろす。
 最期に、正気に戻った虎は、針葉樹が生い茂る故郷を想いながら、静かに目を閉じた。


 『でっ、虎退治か。オレが知ってる限りじゃ、加藤清政とオメエだけだな』
 風間が藤老人のイスにふんぞり返る。
 帰って来るのは明日だ。
 『ところで、あの女の子は怪我しなかったの。それに、あんたも無茶して』
 腕組みをしながら琴乃が言う。
 『はっは〜、知らねぇな。和季はな、虎ぐらい屁でもねんだよ』
 『あんたね、いくらこの子が強くてもね、常識ってのは別でしょ。新宿の惨劇とかって、テレビで見てびっくりしたよ。虎だよ、虎。サファリパークであたし見たんだからね。そんなの相手しちゃ駄目』
 狭い事務所で、相変わらず怒鳴りあって、ストレスを発散している。
 虎の方は大事だったが、依頼主がなにせ野性の虎を飼おうと考えるような人物だけあって、方々に圧力をかけなんとか揉み消そうとしているらしい。
 動物園に搬送途中の虎が逃げ出したとの事で、表向き世間は騙せそうだ。
 和季の携帯に着信が入った。
 キューケースを小脇に抱えて出て行く。ビリヤード場で待ち合わせ。加藤と。
 風間も琴乃も唖然とした。
 和季の携帯番号を知っているのは、今のところ琴乃ぐらい。の筈。
 『なんだ、友達でも出来たのか?』
 『あの子、ちゃんと他人とコミュニケーション、取れてるのかしら?』
 数時間後、歌舞伎町のビリヤード場には、玉を突く2人の若い男が見出せる。
 和季と加藤だ。
 風間は二度と和季と玉を突く事は無かったが、加藤は一度も和季に勝つ事は無かった。どちらが正解かは分からない。が、林和季の周囲がまた少しだけ、にぎやかになったは事実。
 キューを縦に構えて台に腰掛ける。
 『Get!』
 虎の、目玉のように黄色いナインボールが、穴に吸い込まれていった。
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by end_of_eternity | 2007-01-12 09:10 | Comments(0)

初詣!

いつまでが、『初詣』になるのかは知らないけれど、昨日は浅草寺に行ってまいりました。

おのぼりさんw。

みんな後ろの方からさい銭を投げる。

オレは、バチあたりな気がして、前の方まで進んで入れたんだけど、案の定さい銭が横っ面に当たって痛かった。

これも一応、『当たった!』って事で、なんか良い事があるのかな?。

今年は良い年でありますように(─人─)。

皆さんもね♡。
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by end_of_eternity | 2007-01-09 08:22 | Comments(2)

HAPPY NEW YEAR!!!

あけましておめでとうございます。

昨年はお世話になりました。

今年もどうか、この頼りない管理人と、精魂込めた音楽と文章を、よろしくお願いいたしますm(_ _)m。


ところで紅白、見ました。↓↓↓。

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家族で見ていてかなり気まずい空気が流れたよ(汗!!。

その後は深夜にやってる、『プリズンブレイク』を見ては料理を繰り返し、以外はほとんど寝てました。

あとは7〜8年ぶりくらいにプレステやってます。

オレが暇になるなんて、年に一度きりなんだから、大目に見てね♡。

ああっ、ゴロ、ゴロするって、気持ちエエ!!!。

最高や!。
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by end_of_eternity | 2007-01-03 05:49 | Comments(2)