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わたしはジョン....、

d0005683_19201820.jpg

わたしはジョン。イヌだ。

代筆である。

飼い主は今日も仕事でへたばっている。なんでも部署が変わったとかで、いまは20歳の女の子にこき使われているそうだ。

しかし、あのアホの事だから、へらへらしながら適当に楽しくやるだろう。

また得意のウ○コトラップでも仕掛けて、身のほどを思い知らせてやりたいものだ。

なにしろあいつには以前、コブができるほど殴られたのである。

なんの事は無い。

早朝の発声練習であいつが勝手に目覚めたのだ。

人間とは自分勝手なのである。

屈辱であった。

だから散歩の途中でヤツが、近所の人妻(美女♡)と話している最中に、



発情


してやった。

わたしは雄々しいのである。

代筆である。

みなさま、再び会える日まで、壮健なれ。

ジョンより....、
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by end_of_eternity | 2005-07-30 19:27 | Comments(5)

海へ....、

去年は海に行かなかった。

夏に海に行くのは、若者の証明みたいなものだから、もう若者ではないのだろう。

日本海の山と海のあいだを、ドライブしていた時は気持ちよかったな。

近々行ってみますか。

海へ....、

d0005683_20153245.jpg








ジョン 『独りで行けよ。オレはつき合わねぇからな』

オレ  『言うなよ。新しい犬小屋を買ってやるからさ』

ジョン 『....』

そんな会話はしていません。
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by end_of_eternity | 2005-07-27 19:37 | Comments(6)

オレはね...

今日もまた『キミ、悩み無いでしょ』と言われた。

まあいいよ。

でもね、一見悩みなんてなさそうな人間ほど、過去に深く悩んだのだと思う。オレの場合は20代の前半で悩み過ぎちゃった。

で、結論は、

『悩むなら行動しろ』

に行き着いた訳。

いま心掛けているのは『誠実』である事。それと、加えるなら、

『いつも陽気で、坦々として、自分を売らない』

それだけ。

中原中也さんの詩からの抜粋だけどね。


寒い夜の自画像/中原中也


きらびやかでもないけれど
この一本の手綱をはなさず
この陰暗の地域を過ぎる
その志明らかなれば
冬の夜を我は嘆かず
人々の焦燥のみの愁(かな)しみや
憧れに引廻される女等の鼻唄を
わが瑣細なる罰と感じ
そが、皮膚を刺すにまかす

蹌踉(よろ)めくままに静もりを保ち
聊(いささか)かは儀文めいた心地をもつて
われわが怠惰を諌める
寒月の下を往きながら

陽気で、坦々として、而(しか)も己を売らないことをと
わが魂の願ふことであつた
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by end_of_eternity | 2005-07-21 19:06 | Comments(5)

月と海

毎日あまりにも暑いので、むかし鹿児島を旅したのを思い出しました。

この時は島津家の菩提寺に寄ったんだよね。


おはようございます。


話題:月と海


鹿児島で真夏だった。

加治木のサウナで汗をながして、となりに居合わせた中年の男に、鹿児島市までの距離を尋ねると、ながながと土地の自慢話まで聞かされた。悪気はないんだろう。ちょっとうんざりしながら浴室を出る。

関東訛りが珍しかったらしく、カウンターの女性が笑顔で、

『気をつけて』

と、声をかけてくれたのを憶えている。

南国のぬるい大気の底に鎮座する、ずんぐりとしたシルエットの車に乗り込む。あちこち寄りながら来たから、ここまでで2000キロは走った。

エンジンは休めた。

国道10号を鹿児島市に向かって走る。

サウナにいた男は言った。

『運が良ければイルカが見れるよ』

オレは山と海の間を走り続けた。深夜になっていた。

遠く水平線に浮かぶ月の光が、海面を2つにわってのびてくる。飛び跳ねるイルカの姿こそ見れなかったが、ラッセンのイラストのような光景だった。

全国を走ってみて言えるのだが、鹿児島のドライバーは日本でいちばんマナーがいい。他県ナンバーだと道をあけてくれたり、距離をとってくれたりする。

さすが『我が県の財産は人』と言い切るだけのことはある。

桜島がある過酷な風土が、タフで気遣いのある人物を育てるのか。

島津義弘、西郷隆盛、大山巌、東郷平八郎....、

キラ星のような英雄達を排出した土地柄に、オレはなんか気分が良くなった。
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by end_of_eternity | 2005-07-20 20:03 | Comments(1)

カミナリとジョン

話題:カミナリとジョン

夏はカミナリでジョンが取り乱す。

興奮して飛びつかれ、

足型どころかTシャツがビリビリに_| ̄|○。



このケダモノ!


d0005683_7403759.jpg
〜♡








.
.
.

時々なぐりたい衝動にかられます(怨々...

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by end_of_eternity | 2005-07-17 08:04 | Comments(1)

ありがとう

しまりの悪い小説を読んでくれた人達へ、

ありがとう。

誤字、脱字、重複、いろいろあったと思うけど、安定して訪問者がいたのでホッとしています。HPの長篇はまだまだかかるけど、それでも半分くらいは書き終えてます。最後までやりますよ。

Cherlieさんのお子さんも順調って事です。みんな忙しいようで、新しい曲を聴かせるれるのは9月過ぎますが、takuくんのギターが炸裂するスピードチューンになっております。

時間もあるし、作詞のほうもまた修正頼むかな。



アインシュタインによれば、過去は過ぎ去った途端に消滅するらしい。そして人生は過去の記憶だ。過去と他人は変えれないけど、未来と自分はいつだって変えられる。
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by end_of_eternity | 2005-07-14 06:28 | Comments(3)

四夜連続小説(最終話)





イラ・フォルモッサ #4




路上で失禁したまま眠るおっさん。こいつの夢はなんだったんだろうか。

風がロータリーを吹き抜ける。

小田急の紳士服売り場の突き当たりに、隠れ家のような喫茶店がある。たいてい待ち合わせはここでしていた。新宿にしては客が少ないからだ。

1ヶ月は逢っていない。

さっき仕事が終わるのを待っていたように着信があった。

まだ来てはいないようだ。

カップに口をつける。

後ろの席ではどこからわいて出てくるのか、得体の知れない学生が戦争について、激しくディスカッションを繰り広げていた。流行りの小林某の『戦争論』が火付け役だ。

全身を黒でまとめた喪服のような格好で彼女が現れた。

破顔する。

目を直視出来なかった。脳裏を2週間前の出来事がよぎる。同居人としっかりイタしてしまったくせに、今さらながら後ろめたい。

彼女がオレの頬に手をあてる。

年下の癖に子供扱いするのが好きだ。

テーブルにサクラ屋の袋が置かれた。くれると言う。中には化粧ケースにおさまった腕時計があった。

よく彼女を連れて、アルタの脇の辻にあるブライトリングの代理店に行っていた。パイロットなどが愛用する高級品で、下のランクでも30万前後はする。田舎に住んでいた頃にあこがれたブルーの文字盤を、買えないにもかかわらず、まめに見に行っていた。

呆然とした。

プレゼントだそうだ。

『かぁ〜っ』

マネージャーが呆れた顔でオレを見る。

翌日になっても実感が無かった。45万の時計を20歳の女の子がポンとよこした。

『さすが新宿だぜ。風俗だな。まともなオンナじゃねぇよ』

肌のキレイな中国人は人気があるらしい。

歌舞伎町には雑多な人種がたむろする。中国、韓国、ロシア、東南アジア、中南米など、数え上げたらキリがない。中でもタチが悪いと言われているのが中国人だ。ケンカになって青龍刀を出された噂はよく聞く。田舎の知り合いに話して笑われたのだが、考えてみれば仁侠映画でヤクザが日本刀を持ち出すように、中国人が青龍刀を持ち出しても不思議な事はなにもない。

蛇頭。密入国。不法滞在。

事情に入り込み過ぎて、命を落としたルポライターなんて、何人でもいるだろう。

表に出ないだけだ。

それと、薄々感じてはいたのだが指摘されると、風俗の事はどうにも嫌な気分になる。

彼女の勤め先をはっきり聞かないのもその理由だ。

前に上野で酒の配達をしていて、いわゆる『置き屋』なんてとこにも何度か行っていた。いまだに遣り手ババアがいる店で、2段にならんだ10人ぐらいの女の子達が、配達に入ったオレをいっせいに見るのだ。

中国人の店だったと思う。

2人で借りているとはいえ、マンションも留学生にはリッチすぎる。

信じられなくなっていた。

窓の景色を眺める。

ヒトヒトヒト....、

その日オレは初めて待ち合わせに行かなかった。

あくる日は携帯にかかって来たので仕方なく出向いた。やはり風俗の事が気にかかる。何故か彼女の首に下がったネックレスに注目し、それも身体を売って稼いだのかと思うと、言葉が出なくなった。

周囲の視線も気になる。

それからはぎこちなかった。

逢うのもまちまちになり、やがて連絡もいっさい無くなった。

たぶん彼女にあきらめをつかせたのは、いつもの子供扱いでパフェをオレの口に運ぼうとし、それをオレが拒んだ瞬間だったと思う。正直に汚いと思ったのだ。眉間にシワをよせて困惑した彼女の顔は一生忘れない。

逢わなくなって半月が過ぎた頃、マネージャーが暇そうなオレを誘ってくれた。

いつもの店で飲みはじめる。

マネージャーが席を立つ。と、ママが話し出した。

『あの中国の女の子は最近来ないわねぇ。駒込のパブで働いているんでしょう』

血の気が下がった。マネージャーも知っていると言うので、戻って来るのを待って問いただす。しかし、黙って顔をこわばらせるだけだった。

睨み付けた。考えればオレが、この人を単純に同性だと思っていたのが浅はかで、心の底では嫉妬していたのだった。彼らは本当にオンナらしい。遠巻きに言葉で誘導されていたのに気付かなかった。

仕組まれたのだ。

マネージャーとは、この後もしばらくは一緒に働いたが、最後まで口をきかなかった。

表に出る。

携帯は解約されて抑揚の無いアナウンスがながれる。

戻って勤め先の店を聞き出し駅に向かう。学校は池袋のマンションのすぐ近くだ。新宿でオレと逢うなら駒込では反対方向になる。すべて合わせていたつもりだったが逆だった。

オレはアホだ。

店は駒込の駅から本駒込の方向に歩いてすぐだった。

薄暗い階段を降りると黒服がドアを開けてくれる。バブル期の派手な装飾でまとめられた店内に、蛮声を張り上げて歌うサラリーマンがいた。大笑いでそれにつき合うホステス達。オレは店長に会わせてもらおうとしたが、取次いではもらえなかった。

三白眼の黒服が凄む。踏んだり蹴ったりだ。脅されてつまみ出された。店の場所を歌舞伎町と答えたのは、自分がこんな店で働いている姿を、万が一にも見られたくなかったからだろう。

スタンダールの『恋愛論』から引用すれば、

『女性の自尊心のもっとも尊敬すべき源泉は、なにか早まったことをしたり、また女らしくないと思われるような動作をして、恋人からさげすまれはしないかという恐れである』

だってさ。

途方にくれた。マンションに急いだが、案の定表札は抜かれていた。

同居人も何処に行ったのだろうか。

なにもかもが最初から無かったように消えていた。

手がかりの無いまま、友達と連れ立って来店したゲイの男の子をつかまえ、やっと話が聞けた。

彼女は学校は辞めて帰国したそうだ。なんでも母親が病気で倒れたらしい。1ヶ月戻っていたのは看病のためだった。

父親は貿易商を営んでいるそうだ。

留学もその関係だろう。

『時計どうした?。あなたをビックリさせたいって言うから、わたし、買い物につき合ったんだけど。自分でためたお金でプレゼントしたいって。彼女、あなたと結婚したいって、言ってたよ』

なんともやるせなくなった。胃袋に鉛を押し込まれたように、両方の肩に彼女がのしかかったように、全身が重くなった。

なんでだろう。

世の中はぜんぶ、気がついた時には遅い。

人に夢って書いて儚いってなる。オレの夢もそうだった。バカげてる。某有名会社をはじめ音楽事務所などを、片っ端から受けて軒並みに落ちた。人づてに事務所を紹介してもらったが、まともに仕事も貰えないまま田舎に引っ込むまでは、あまり時間を要しなかった。

時計は一度も使われる事なく引き出しにしまってある。

オレは彼女が忘れられなくて、ネットカフェで旅順、大連、そして中国の事を調べているうちに、関連記事の台湾の稿で、ある単語にひっかかった。

イラ・フォルモッサ。....を「Formosa」と呼んでいますが、これは16世紀にポルトガル船員がこの島を見て「美しき島(IlhaFormosa)」と叫んだという史実に基づいた呼称です。

美しき島。

いまでも声や話し方は正確に思い出せる。

『島が見えるでしょう』

初めて会った日に彼女はそう言った。後に言葉は続かなかったが、差し出した手の先に見ていたのはオレの顔ではなくて、静かな故郷の海に横たわる島だったんだろう。

涙が溢れた。

ずっと悔やんでいい。

それでもオレは、彼女を連れて気持ちよく、新宿の街を彷徨っていれたのだから。







イラ・フォルモッサ/了。
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by end_of_eternity | 2005-07-13 18:28 | Comments(0)

四夜連続小説(3)





イラ・フォルモッサ #3





香水と安いボディソープの匂い。行為のためだけの部屋で、互いの体温を交換し、唇を奪い合い、肌をよせあう。育った触角が侵入する。と、絡み付く。恍惚が背中を這い回る。

オレは頭がまっしろになる。

全身全霊を尽くして征服しようとするが、うす暗い照明の下で彼女は静かに、何の変化も無く横たわり、ただ柔和な腰のラインが、どんなアートでも表現できない絶対のバランスをもって、オレの腰を引き寄せては、無意味であるかのように突き放す。避妊具コンマ数ミリの圧倒的な距離が、行為を単なる欲の開放として、快楽としてしか認めさせないから。

醒めさせる。

白濁とした分け身をスキンに残して行為は終わる。

大久保のホテルで朝をむかえた。わずかに開く窓の外に、明け方の白んだ空を見上げる。

タバコを消す。

かたわらで吐息をたてる彼女の背中に触れた。細い、儚いって言うか、産毛がキラキラとしていた。身体に無駄なぜい肉は無く、小振りな胸のせいもあったが、時々少年を抱いてる錯覚をおぼえた。

ほぼ毎日逢っていた。彼女が学校を終えて仕事に向かう途中と、オレが仕事を終えて講議に行くまでの2時間ぐらいが、互いの空いた時間だった。いつも新宿の街をふらついて過ごした。

学校が冬休みになり、やっとまとまった時間が出来た。今日は2人で出かけるつもりだ。御台場をせがまれた。あそこならなんとなく1日が過ごせる。ペットショップを気に入ったらしく、本気でミニチュアダックスを買うかどうか悩み、そこで1時間潰れたのには疲れたが。

池袋で一緒に降りてマンションの近くまで送る。賃貸でもこの辺なら安くはない筈。部屋に寄れと言う。同居人に会わせたいらしい。

断ったが何度も引き止められるので、観念して階段をあがった。

片付けられた部屋の奥で待っていたのは、ショートの髪をヘアピンでまとめた、わりと小綺麗な感じの女性だった。歳はオレと同じぐらいで彼女よりは上だろう。彼女達は中国語で話してオレのことを、中国のあるタレントに似ていると言った。会わせたいなんて理由はそんなもんだろう。見せて確かめさせたかったのだ。

3人で酎ハイの缶を勢良く開ける。宴になった。終電が無くなったので、そのまま眠る事にした。

同居人が横になったオレの顔をジッと見つめる。

無視して目をつぶった。

数日後に彼女は一時帰国した。

『最近のんけの男と女が2丁目をうろついてる』

マネージャーが不機嫌そうに話し掛けて来る。

バイトの女の子が怪訝そうにこちらを伺う。こいつはカミングアウトしていない癖に、仕事中にオレの手を握ったりして喜んでいる。お陰でおぼえた事は、普通に生活をしている男の中にも、彼らの言葉で『ころぶ』ヤツがいて、そういうヤツらの素質の見分け方だ。

断言しよう。隠れゲイはけっこういる。

『あんな身体のどこがいいの?』

身震いした。まだ秘密を打ち明けられる前に、2回ほどお泊まりさせていただいた。打ち明けられてからは遠慮している。そりゃ恐いだろう。

『このあたりにいる中国女なんて、まともなヤツじゃないぞ。おまえ大丈夫なの。ヤクザとか出て来たら、いいきみさ』

携帯に着信した。彼女だ。が、違う声だった。

置いて行った携帯から同居人が連絡して来た。近くを不審な男がうろうろしていると言う。おりしもストーカーの言葉が使われ始めた時期だったし、エスカレートして殺人事件に発展したのも記憶に新しかった。

他に男の知合いがいないから来て欲しいと言われた。

脇目に見ながらマネージャーはこう加えた。

『あんまり深入りすんなよ』

帰りにマンションに寄った。

部屋はひどくちらかっていた。掃除はほとんど彼女がやっていたらしい。

同居人はタバコをふかしながらベランダに出る。

表にそれらしき人物は見当たらない。

料理もしないらしい。夕食もまだ食べていないと言う。かろうじてあったゴハンと冷蔵庫のありあわせでチャーハンを作った。

もう一度ベランダに出たが誰もいない。

ぼんやりとテレビを見ていた。

時間は7時をまわったぐらいだったと思う。同居人にシャワーをすすめられた。中国人、それと韓国人もそうらしいが、フロの習慣は少ない。

借りたタオルで雫をぬぐって、服を着て戻るとキョトンとされた。

テーブルの酎ハイに手をつける。

交代で同居人がシャワーをあびる。アコーディオンカーテンのむこうには、裸になっている女性がいるのだから気まずい。シャワーが終わるのを待って帰る決心をした。

渡米した野茂が頑張っていた頃だ。プロ野球ニュースもこればっかり。

カーテンが開く。

と、絶句した。同居人がタオル1枚の姿で現れた。

ほんのりと頬を紅くそめていたのは、シャワーの熱気のせいではない。細い指先が照明のスイッチを切る。タオルがはだけると、豊満な胸があらわになった。

ぬれた身体がゆっくりと、のしかかってくるのを受けとめた。

据え膳食わぬはなんとやらだ。娘さん達よ、わたしの誰々だけは別と思うなよ。身体の造りがそうなっているいじょうオスは、本能が種を繁栄させよと、理性はかんたんに駆逐されるのだから。

オレはこうなる事に気付いていた。泊まった晩、同居人がオレの顔をジッと見つめていた時に。

確信犯だ。
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by end_of_eternity | 2005-07-12 19:00 | Comments(0)

四夜連続小説(2)




イラ・フォルモッサ #2





次ぎの日の夕方に電話してみたが、留守電に切り替わって出てはくれなかった。

電話は1日空けての法則があるが、もてないヤツの作り話に違いない。別れて直ぐに電話して、印象を強くしておくぐらいの方が効果的だ。

だがオレにも恥じらいってものがあった。

中国人って事もあって畏縮していたのだ。ふてぶてしさには自信があったのだが。

喫茶店の仕事はいつも定時だ。遅番が交代で来て4時にあがって、授業が無い日はそのまま帰れる。オレは東口にある小さなスクールで、音楽理論の講議を定期的に受けていた。上京した理由はそれだし、新宿で働いているのも、交通費や手間をはぶく為だ。

アパートに戻る。独り暮しは初めてだったが、もともと器用だったのもあって、料理はすぐに上達した。レシピ本を見ながらジャガイモの面を取る。まな板は無くて週間誌を変わりに使った。

携帯に着信が入る。

さっきまで話していた田舎の友人だと思ったが、見た事も無い番号だった。振り込め詐欺なんてまだなかったから、誰かなと思って素直に電話にでれた。

聞き慣れない男の声。

ママだった。例の中国人の女の子が来ているから、いまから来ないかとの電話だった。

番号はマネージャーが教えたのだろう。

半信半疑だった。家賃19000円のアパートに浴室なんてものは無い。洗面器で顔を洗ってから、高校生の弟が餞別にくれたスカジャンを着て表に出る。

もうすぐ冬だ。寒い。

大江戸線がまだ都営12号線と呼ばれていた頃だ。いつも空いているし、新宿まで20分ちょっとで行ける。中野坂上で丸の内線に乗り換え、新宿三丁目駅で降りて店に向かった。

カウンターでは彼女が笑っていた。それとママと男の子。いつも入り浸りのマネージャーは、他の店の開店パーティに呼ばれてるとかで姿が見えなかった。

彼女は仕事で電話に出れなかったと告げた。男の子とママは会話を続け、オレはマネージャーのボトルから焼酎を、ちょこっとずつ拝借して彼女と話し始める。

やはり人間ってのは言葉でコミュニケーションをとるもんだ。川崎の工場で働いていた時に、ブラジル人とコンビを組んだ経験から、日本語と英語を交えながら、ところどころつかえたが、彼女の語学力のおかげでなんとか会話ははずんだ。ボディランゲージもけっこう大事だ。でも、最も大切なのは、相手のどこの国の人でも、お互いの話を聞こうとする姿勢だと思う。

働いている店はどこかと尋ねたが、歌舞伎町としか答えなかった。

男の子が帰ると言い出した。もう12時近かった。彼女は池袋に住んでいるので、オレが送る事になった。池袋からは西部線に乗り換えて、更にもう1度乗り換えなくてならない。が、遠回りになってもいいぐらい彼女には魅力がある。

男の子はタクシーを呼ぶと言うので、オレ達2人は徒歩で新宿駅へと向かった。

この時間だと山手線もそんなに混んではいない。窓からサンシャインの灯りが見える。あそこは巣鴨プリズンの跡地で、東条英機らA級戦犯が処刑された場所だ。

彼女に中国は日本が嫌いなのかと尋ねたら、

『あれは戦争中だから仕方が無いね』

と答えた。

ホームから吐き出された人達にまぎれて歩く。

ウェストゲートパークの灯りを見ながらロータリーを横切って、線路をはさんでパルコの反対の路地を進む。呼び込みの男と客を物色する国籍不明の娼婦達。Tシャツ1枚で路上にふるえて正座している男は、キジルシだったかも知れない。

池袋はエキブクロと言うくらいで、駅から離れればすぐに寂れた住宅地になる。

まわりに誰もいなくなったのを見計らったように、彼女が腕を絡めてオレの肩に頬をうずめた。

若い女の体臭が鼻孔の奥をくすぐる。

立ち止まって深く息を吐く。冷静になる。説明出来ないがいつもこうだ。相手を達観して見てしまう。悪く言うと俯瞰している時だってある。初体験の時から同じだ。

だが自制がきかない。

唇をそっと重ねた。すると、彼女の瞳になまめかしい淫した光が宿る。

腕を掴んで来た道を戻り、次の日は通りに沿ったホテルの一室から、仕事に向かう事になった。
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by end_of_eternity | 2005-07-11 20:02 | Comments(1)

四夜連続小説(1)

【四夜連続小説】

つき合いたくない人は四夜連続で御遠慮下さい(爆)。三文小説を読まされてムカつくだけですよ(爆)。思い立ったら消します(爆)。なんかこれ気に入った(爆)。
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イラ・フォルモッサ




そこは縮小された世界でもある。

新宿。雑多な人種で構成される街。不夜城。東洋一の歓楽街『歌舞伎町』がある街。猥雑で誰でも居着ける街。あらゆるドロップアウター、ケンカ、オンナ、イケないお薬、etc etc。

オレは東口の喫茶店で働いていた。店のマネージャーは同性愛者だったが、女もまったく駄目ではなかったらしく、パーティで芸能人の誰々とイタしたとか、よくホザいていた。岡山出身の御曹子で、もう40歳なのだが、当然のように独り身だ。

オレはわりかし顔も整っていたし、ガタイが良かったので、マネージャーからしてみると好みのド真ん中だったらしい。大事にあつかわれた。店に来る彼の友達もゲイばかりだ。オレ目当てに来るゲイの客なんかがいたりして、不思議なもんだが好意を寄せられると悪い気持ちはしなく、感覚が麻痺したオレは彼らと、気持ちは彼女らしいが、よくつるんで新宿2丁目界隈を飲み歩いた。

その日はマネージャーの知合いの店で開店前から飲んでいた。

最初は同じ界隈の『のんけ』つまり普通の人、レズビアンでない女性がカウンターで飲んでいたのだが、彼女が消えてすぐに若いカップルが入って来た。

男の子の方はゲイだと言った。

その種の人間特有のトロけたような眼差しをしている。

連れの女の子が色素を抜いた髪の毛をいじり、スツールに座るなりえだ毛を処理し始める。

男の方がゲイなら恋人ではないだろう。

女の子がオレに一瞥をくれた。アーモンド型の大きな目と視線が合う。

店のママ(こいつも男なのだが、たまにゲイ専門の雑誌で、モデルもこなしている)が男の子を紹介してくれた。見れば壁に女装した彼の写真が張ってあるではないか。それもけっこうな別嬪に撮れているから困惑する。女になりたい願望で努力すると、本物の女以上に報われる事もあるようだ。

マネージャーが鍵を持ってトイレに行った。これも凄い話だが、イタし始める男と男がいらっしゃるそうで、通路のトイレには常時鍵がかけられていた。

隣の2人と話し始めた。

なにげに女の子に話し掛けると、彼女がたどたどしい日本語で返事をする。

『日本人じゃないの?』

『中国』

マネージャーは戻って席につきママと話し始める。男の子はオレに気を使ったらしく、本当にゲイの人達は察しが良くて感心するが、ママとマネージャーの話しの輪に加わった。

初め彼女は大連の出身だと言った。北朝鮮から韓国とは反対側の河を渡った遼東半島にある都市の名前だ。この辺はかつて『関東州』と呼ばれて、日本の領土だった時期もある。

オレは司馬遼太郎のファンだったので、日露戦争をあつかった長篇小説『坂の上の雲』で得た知識を使って話しを広げる。彼女が語学留学で日本に来ていて、夜はホステスをしている事。名前。本当は旅順の出身だと言うとこまで聞きだせた。

まだ20歳だった。

旅順について尋ねる。大連の衛星都市だ。横浜と横須賀みたいなもんだと思う。

彼女はオレの顔を見つめ、正面に手を差し出して言った。

『島が見えるでしょう』

赤ちゃげた髪が意志の強そうな顎の輪郭を覆う。唇は南国の花のように紅くぬられて肉感的だ。

古いCMソングのタイトルを思い出した。

『ウォー アイ ニー。英語だと、アイ ラブ ユーか』

とくに計算なんぞしていない。瞳が輝き出す。彼女が去る前にオレは、携帯の番号を聞くのに成功した。

小躍りした。

マネージャーは不機嫌そうだったが。
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by end_of_eternity | 2005-07-10 20:51 | Comments(3)