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『19歳』/永瀬隼介

ホームレスの殺人事件。被害者は老女。害者は若い男達。物取りで命まで奪う。

それに絶えない、『イジメ問題』。

大げさに話すと、『ファシズム』とか、『ダーウィンの進化論』までいっちゃうけど。たとえば、子供は虫を殺すよね。子供は先入観が無い。だったれば、もともと人は命をもてあそぶのが好きなんだよ。

今日は人の暗黒面について。


話題:『19歳』/永瀬隼介


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最近読んだ本。

驚愕したのは、犯人が意外に、(批判を覚悟で)普通の男だって事だ。

まわりを見てごらん。『こいつ、頭がおかしいじゃないの』と思うくらいに、罪悪感の無い人間って、いないかい?。

殺人に至るのは稀だけど、潜在的な素質なら誰でもある。

文中で、子供の残酷さを引き合いに出してるけど、ようはワガママなんだよ。

人はルールってものを学ぶ。

この本の彼の場合は、そこから逸脱したってよりは、当事者のクセに他人事のように感じれる幼稚さかな。

ある研究家によれば、殺人の理由は、

『メンツを保つ.....』

が第1位らしい。自己顕示欲だと分析していた。

事件を例にとっても、ヤクザに金を要求されたのがきっかけで、老女、女性、女の子、と、不意打ちした家の主人をのぞけば、ターゲットは弱者ばかりだ。

つまり、ヤクザという強者に頭が上がらず、弱者を作り出す事によって、精神の均衡を保とうとした。

文中で花村某さんの小説を例に、暴力とは直接的で究極のコミニュケーションだと言ってるけど、相手を屈服させるのに、『手間が少ない』って事だろう。

彼はこう語った。

『人を殺した後は、セックスの後みたいで、だるいんだ』

そうだろうよ。欲求を満たした後に来るのはいつだって脱力感、(満足感)さ。

現在は彼は死刑を待つ身だし、性格酷薄であるところに、同情の余地は無い。〆として。残念ながら、暴力や征服欲は本能なので、すべての人に共通の理性を求めるのは無理。

よって、極刑の他、救う道はあり得ない。

と、思った。
by end_of_eternity | 2006-12-21 22:13

我的人生日常


by end_of_eternity